Transcend T.Sonic MP320とプレイリスト機能

kakakuでTranscend 8GB T.sonic MP320がMP3プレイヤー部門でiPodを抑えて人気1位になっていてちょっとびっくり。いつの間にメジャーになりやがった。長いことファームウェアアップデートも忘れていたのだが、久しぶりにオフィシャルページを見たらもうVer. 1.30。Change logを見てみたら、なんてことだVer.1.20でプレイリスト機能が追加されていた。

ファームアップして、どうも起動とか含めて全体的に動作が軽快。プレイリストはM3U/PLA/WPL フォーマットに対応。*.m3uフォーマットのプレイリストと言われても何それ、どんなの。と検索したら要はmp3ファイルへの参照パスを羅列したtxtファイル。シンプル。日本語を含む場合はUTF-16で保存。

MP320の中に適当に放り込んだmp3ファイルの群れからプレイリストを生成するにはフリーウェアのSTEP(タグ編集ツール for Windows)等が便利。絶対パスでリストを吐かせて、同様に中に適当に放り込めば検出してくれるみたい。

\music\02 SkyHigh.mp3
\music\1-02 Love You.mp3
\music\1-06 Moment.mp3

ちなみに私は、ファームウェア更新でまっさらになっちゃったのをまた全部転送し直すのがダルくて、暫定的に上みたいに適当にフォルダ作って好きな曲だけポイポイ放り込んでフォルダ内リピート再生の設定で使っているけども、そうするとその中を参照するプレイリストもリピートで再生されている。プレイリストがフォルダまたがっちゃうとどうなんだろう。知らないけど、たぶんフォルダ内じゃなくて全体リピート設定にしちゃえば良いんだろうと思う。
相対パスで記述したプレイリストもちゃんと認識してくれるみたい。その内にディレクトリ構造ごと音楽ファイルをぶち込まねばならない。
\music\playlist\playlist1.m3u

..\FreeTEMPO\The World Is Echoed\02 SkyHigh.mp3
..\Q;indivi\philharmonique; [Disc 1]\1-02 Love You.mp3
..\Q;indivi\philharmonique; [Disc 1]\1-06 Moment.mp3

相対パスでリスト吐いてもらうにはどうすればいいのか、そういうソフトが存在するのかはちゃんと調べてないんでわからん。プレイリスト保存先を指定するときに絶対か相対か選択させれば、技術的には対応は難しい話ではなかろうと思うんだが。まあこのくらいの手間ならいいや、と思いつつテキストエディタで一括置換なりawkないしperl他のスクリプトで編集して使っている人が多い様子。転送ソフトウェア依存がないというのは、つまりこういうことなのだろう。というかこの場合、結局プレイリスト機能はSTEとそのプラットフォームであるWindowsに依存した環境ということになってしまっていると言える。

パスがどうこうとか考えずPCなりMacなりの音楽再生ソフトの表示に直感的に従えばテキストファイルをいじったりせずにプレイリストをポータブル音楽プレイヤーに持ち込めるということを求める消費者はかなりの比率を占めると想像される。利便性を考慮した時に、各メーカーが転送ソフトを固定したがるのはそれなりの理由があるわけで、やっぱりiTunesiPodの組み合わせというのは相互にシェアを支えあって行くのだろうと思われる。iTunes Music Storeも含めて、この辺のビジネスデザインはappleが機先を制して成功した、スティーブ・ジョブズの凄いところなのだと思う。この辺はまた別の話。

それにしてもID3v2.2だのv2.3+v1.1だの、規格の問題というのは面倒そうだな。技術動向に適合しながら変化して行かなきゃいけないし互換性も求められるし、奥深い。STEのメニューバー眺めててもよくわからん言葉がゴロゴロしておる。俺はこういうソフト作ってくれる人には金払っても良いと思っているんだけどな。